2016年7月29日 (金)

ゴミと宝

以前、「記録映画・むかし」と言うテーマで書かせて頂いた、昭和の中頃、地方の小さな町が制作した16ミリ映画の話をもう一度考えて見たくて取り上げてみました。  この映画は、江戸時代、この地方にあった大きな湖を干拓して新しい村や広大な農地を作り出した歴史を映画化したものですが、その結果として変化している町の様子や、暮らしそして仕事の様子(半世紀以上前)も描かれています。  江戸時代の干拓の経緯が学べる事は勿論ですが、半世紀以上前のわが町の情景や産業、人々の暮らしの映像は、本編のテーマは異なるのですが、今と言う視点から見ると貴重な映像資料となっているのです。  今、多くの視聴覚ライブラリーから16ミリ映画フィルム教材や録画テープ教材の廃棄届が出されていますが、確かに映写機が使えなくなり、フィルムが老朽化して使用できなくなっているのは確かです。 だから、ごみ扱いで捨ててしまっていいのでしょ...

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2016年6月20日 (月)

ミニシアターの会

 まあ、筆者の偏見と時代遅れの考え方が、こんな意見を書かせるのだと思って読んでください。 と言うのも、最近のテレビメディアや様々なSNS等による情報発信は(このブログもそのひとつでしょうが)伝える方法や表現が、かなりインパクトが強くなっているような気がするのです。  伝わらなくては意味がありませんから、伝わるように工夫し努力されている事は十分に理解できますが、その対象者や受容者は、それなりの考え方や感情を持った人間ですよね。 情報発信者側の思いを、簡単な文字や画像表現で伝えようとしても、その考えが伝わらなかったり、まったく思ってもいなかった抵抗感や受け止め方をされる場合も出てきていますね。 筆者自身も、SNSを使ってのコミュニケーションで、自分の思いが伝わると錯覚した“独りよがり”コメントを発信し、誤解されてしまった失敗経験があります。 前説が長くなりましたが、実は、これからが本...

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2016年5月15日 (日)

「新教育映像普及事業」について

 実は、かつて、この教育映像普及事業は、国の施策として、映像教材の普及を図る事を目的とした助成事業として行われていたのです。  それが、教育メディアの変遷に伴い、映像教材普及助成事業は終わりを告げたのです。 現実的には、視聴覚センター・ライブラリーを始め、図書館や博物館、学校教育での映像教材利用は終わったのではなく、むしろその利用は普及し定着しつつあった時代であったと言えるかもしれません。  しかし、どこの視聴覚ライブラリーや図書館博物館等でも、なんらかの後押しがなければ、なかなか新しい教材を購入する予算はつき難いと囁かれていたものです。  そこで、考えたのが“新教育映像普及事業”と言う事業名で、全視連が各映像教材製作販売会社の協力を得て、質の良い映像教材(例えば、国の選定作品や映像教材コンクール入賞作品)を選んで推薦し、その利用効果を利用者の視点から調査しまとめて頂き、映像教材製作販売会...

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2016年5月 5日 (木)

伝える努力

旧聞で恐縮ですが、「戦後70年」に当たる昨年夏休みに、ある小学校を会場に、地元の先生方が主催する「戦争と空襲を語る会」が行われた時の話です。 ベテランのA先生が「東京大空襲」について資料を示しながら、空襲の恐ろしさを話していましたが、さすがに、資料の使い方も話術が素晴らしく、焼夷弾攻撃で家を焼かれ、その炎の中で焼け死んだ子供の話になると、涙ぐんでいる子もいました。 会場には、米軍のB29の写真や、空襲で燃える町の写真、空襲で投下された本物の焼夷弾の薬きょうや古びた防空頭巾、防空壕の子供達の写真、そして当時の教科書等なども展示してありました。 空襲の様子や戦争中の生活に関する資料を多く集められた努力には頭が下がりました。 それだけに、戦争や空襲の語り聞かせをするために、どんな工夫や苦労をされたか、聞いてみたくなりました。 なぜなら、語り聞かせるA先生自身は、戦争を体験されているわけではないの...

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2016年4月 6日 (水)

利用するための自作映像教材

  新年度が始まりました!今年も宜しくお願いします。 さて、今回は地域の自作映像教材の話ですが、以下述べる事例は、視聴覚センター・ライブラリーそれぞれ事情が異なりますから、どこでも同じにできると言う事ではなく、こんな事例もあると言う話とご理解ください。 いくら素晴らしい自作地域映像教材でも使われなくては何の意味もないと思うのです。 つまり、最初から使うことを前提に作らなくては視聴覚センター・ライブラリーが自作する意味がないと思うのです。(趣味で作る映像作品は別次元の話ですがー。) ある視聴覚ライブラリーの話ですが、自作ありきではなく、まずどんな映像教材があったらいいか、地域の学校教育や社会教育関係者さらには広く行政担当者や団体関係者と話し合い協力関係を作って映像教材を自作していたそうです。  例えば  「ぼくたちの修学旅行=小学校=」「みどり色の旅=中学校=」 地域内の小中学校の...

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2016年3月25日 (金)

30分で届けます!

30分で届けます!   と言っても、飲食店の出前の話ではではありませんよ。  仮にAライブラリーとしておきますが、このライブラリーは、教材貸出の申し込みがあったら、教材を30分以内に希望する学校や社会教育施設、或は集会所等へ配送するというやり方をして成功したと言う話です。  まさか!!と思いますよね A地域は、小中学校が合わせて12校、幼稚園保育所6施設、公民館等2施設合わせて20施設が対象の小さな視聴覚ライブラリーで、担当者は、ベテラン教員1名と若い町職員1名で、週2回各学校や施設を回る定期巡回サービスと、不定期サービスを随時行っていたのだそうです。 “小規模だから出来るんだよ!“言ってしまえばそれまでですが、しかし、形式にとらわれない担当者の知恵とやる気そして行動力が見られるような気がするのです。  “30分で届けます“とは、前述の不定期サービスなのだそうです。 多くは、週2...

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2016年3月11日 (金)

実例が語ること

 別に怠けていたわけではないのですが、1か月以上ご無沙汰してしまいました。  まあ、本音を言えば、書きたいことは山ほどあるのですが、公的なブログでは、どうしても書けない場合もあります。  ところが、かつて日本でも最先端と言われながら僅か3年余で消えて行ったC県のT市教育放送センターに関わった方々が、その活動記録が残っていないのに気づき、資料の収集や、関係者からの聞き取り調査等を行い、記録として残そうと自主的な活動を行っている事を知り最近の流行り言葉ではないが、次世代へ語り継ぐ努力の大切さを感じました。  よくこのブログでも、書いていますが、“過去“と言うのは、現在や未来を考える”きっかけ“になると思うのです。  自慢話ではなく、やはりしっかりと語り継ぐべきことは書き残した方が、これからの教育メディア利用を考えるヒントになるのではないかと思うのです。  そこで、やはり消滅してしまいましたが筆...

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2016年1月17日 (日)

ナトコ映写機

 会議で、視聴覚協会へ赴き、少し早めに到着し、ひとりで会議室に入ると、意外なものを発見!しました。  古びたナトコ映写機がおかれていたのです。  と言っても、お分かりになられる方は、もうあまりいないかも知れません。  戦後70年とよく言われますが、戦後の占領政策を進めるため、連合国総司令部の一組織として、CIE(民間情報教育局)がおかれ文教行政を担当しました。 ナトコ映写機は、映画による民間教育を進めるため、凡そ1.269台とCIE映画が各都道府県に配布されました。 各都道府県は、現在も形として残っている映写機操作講習を行い、ナトコ映写機作免許証を交付し、それぞれの地域においては、ナトコ映写機を使った映画会が行われていました。 ある県の場合、33台のナトコ映写機CIE映画フィルム550本を県内地方に配布し、毎月300~400回の映画会が行われ、観客動員数は月間約30万人を超えたと言われてい...

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2015年12月 7日 (月)

求められるメディア

 このブログも、時折アクセス数をチェックさせて頂いていますが、あまりに閲覧数の少ないのが気になっていました。 当然、その原因というか責任は、みなさんの問題意識とは合わないピントのズレた駄文を書いている筆者の責任ですがー。 言い訳は後回しにして、今年も(一財)日本視聴覚教育協会より「視聴覚センター・ライブラリー一覧-平成27年度版-」が刊行されました。(注:平成27年4月現在の数値です。) この一覧が刊行されるたび、いつも気になる視聴覚センター・ライブラリー設置数で、本年度調査結果の数値では昨年比13施設減に止まっていました。 しかし、現実は4月以降この12月までの間にさらに廃止や統合の情報が入ってきていますので、ホットばかりしては居られません。 「もう、視聴覚ライブラリーの時代じゃないよ」と云う声が聞こえて来ます。 確かに、録画やインターネットテレビで見るとか、PCやスマホで動画サイトから...

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2015年11月 1日 (日)

新しさの底流

秋ー 各地で教育関係の公開研究授業や研究大会が行われ、優れた授業研究の成果発表や、研究報告や協議・講演等が行われています。 今日という時代に即した先端メディアの利用や学習方法等が注目されているのはご存じの通りです。   しかし、あえて偏見を書かせて頂くならば、いつの時代も、その時代なりの先端メディアや教育方法が注目されたのですが時間経過とともに変化したり取り入れられる事なく消えて行った事実もあるようです。   つまり、その時代の先端技術が一部の優れた学校で成功しても、ごく一般的な学校現場には、受け入れられなかったり、さらに新たなメディアや教育方法論の出現により消えた言ったと言うのが現実だったように思えるのです。   優れた理論に基づく新しい技術や教育方法がクローズアップされると、その技術や教育方法を取り入れなくては、時代遅れになるのではないかという思いがありま...

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